塩素の酸化数について
塩素は電子配置が K2 L8 M7 なので
−1 から +7 までのすべての酸化数をとりうるわけです。
そこで塩素の酸化数を決めかねる人が多いみたいですが
ほとんどの場合塩素は酸化数-1 なのです。
塩素の電気陰性度は3.0で フッ素と酸素の次に大きいので
それ以外の元素と化合した場合は -1 になります
単体の場合はもちろん0 +になるのはフッ素か酸素と化合したときのみ
フッ素との化合物はほとんど出てこないので
酸素と化合したとき つまり酸化されたときのみ+になります
まさに酸化数 なわけで 酸化されるほど酸化数は大きくなります
次亜塩素酸 HClO +1
亜塩素酸 HClO2 +3
塩素酸 HClO3 +5
過塩素酸 HClO4 +7
金属元素との化合物ではたいてい 塩化物イオン とのイオン結晶になっているので
塩化カリウム 塩化カルシウム 塩化ナトリウム 塩化マグネシウム 塩化アルミニウム
塩化亜鉛 塩化マンガン 塩化鉄 塩化銅
などはすべて 酸化数-1 です
塩化水素 も共有結合ですが電気陰性度に大きな差があるので 水素が+1 塩素が-1 です