塩素の実験室製法
1ヶ月以上間があいたけど、センター試験まであと一ヶ月を切ったので
よく出題される塩素の実験室製法を復習しておこう。
実験室で塩素を得る1番簡単な方法は
塩素ガスのボンベ(黄色に塗られている)のコックを開く
だろうけど どこにでもあるものではないので
濃塩酸に二酸化マンガンを加えて加熱する という方法がよく試験に出る。
問われることが多いのは
この場合に限って二酸化マンガンは触媒ではなく酸化剤として働いている ということと
同時に発生する塩化水素を除くため 水で洗気してから濃硫酸で洗気する ということ
洗気びんは逆流防止の液だめから長い管がついているほうがinputで
下まで管がつながっていないほうがoutput
これを逆につなぐと濃硫酸噴射装置となってとっても危険です
もちろん塩素は空気より重く水に溶けるので下方置換をする 色は黄緑色 ということくらいかな
リ ・一・リ 色のついた気体なんてあんまりないよね
そう センター試験レベルだったら
塩素(黄緑色) と 二酸化窒素(赤褐色)
を覚えておけば十分かな
リ ・一・リ 二酸化マンガンのかわりに過マンガン酸カリウムを使えば
加熱しなくても発生するんじゃない
そうなんだけど それだと発生を止められない
塩素は毒性が強いから実験室にいる人がみんな死んでしまう(w)
さらし粉に塩酸を注ぐのもそういう意味ではあまりいい方法じゃない
漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)にサンポール(塩酸)を混ぜるのも危険だ
リ ・一・リ 出た 混ぜるな危険!
硫化水素を発生させるときに硫化鉄を使うのも
硫化鉄が水に溶けないから発生を止めやすいからなんだ
硫化ナトリウムだと水に溶けるからどんどん硫化水素が発生してみんな死んじゃう(w)
六一〇ハップにサンポールを混ぜるのも巻き添えが多発する
リ ・一・リ つまり加熱しなければ発生しないような組み合わせのほうが
加熱をやめれば発生を止められるので安全 ってことなんだね
だから冷やさなければいけない反応は目が離せない
冷却材がなくなると反応が暴走して大爆発 なんてこともある