怒涛の痴畜彩17時

ハロヲタのための24のガヴォット第17番変ホ長調 欲望の循環系

ヨウ素129

福島原発では最悪の事態を回避しようと
放水による冷却作業が続いています。
しかしこの放水という作業

海に放射性物質が流れ込む

ということが避けられません。
もちろん放水しなくても雨で流れるかもしれませんが
原発付近にピンポイントで放水するわけだから
一挙に大量の放射性物質が流れ込むはずです。

読売新聞によると
基準値の126倍のヨウ素131が検出されたとか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000078-yom-soci

ヨウ素131は半減期が8分だから
1ヶ月もすれば放射能は弱くなる 

と言ってる人もいますが

ヨウ素放射性同位体ヨウ素131だけではありません

たとえば ヨウ素129 は半減期が1570万年です。http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/10.html

こういう半減期の長い核種は
放出時の放射能はそれほど強くないものの
環境を汚染した場合には半永久的に消えません

>放出されるヨウ素-129は海藻に濃縮されるので、
 環境汚染は避けるべきである。
 ヨーロッパでは、広い海域にわたって
 海水と海藻はヨウ素-129によって汚染され、
 北海にまで汚染が広がっている。
 これはイギリスとフランスの再処理工場からの放出だと考えられている。
 日本でも、東海村再処理工場の運転開始時には
 敷地外にヨウ素-129が放出され、
 周辺の環境試料が汚染されたことが、
 放射線医学総合研究所那珂研究所の研究によって明らかにされている。

過去の前例からして今回もかなりの汚染はまちがいないでしょう。


半減期についてはサイリウムに例えるとわかりやすいと思います。
半減期の短い核種は高輝度タイプや大閃光
折った瞬間は強い光を出しますが10分くらいで消光します。
半減期の長い核種はノーマルタイプ
光は弱いけど1日たってもまだ光っています。

ですから短いから安全というわけではありません。
短くても長くてもそれぞれに厄介なわけです。