怒涛の痴畜彩17時

ハロヲタのための24のガヴォット第17番変ホ長調 欲望の循環系

ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

セルジュ・チェリビダッケ指揮、ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団
録音:1988年10月16日、ガスタイク・フィルハーモニーミュンヘン


ブルックナー交響曲第4番変ホ長調は 
”ロマンティック”という奇妙なタイトルがついている。
しかし多くの人がこの言葉から受けるイメージと
この曲を聴いたときのイメージとはかけ離れているような気がする。

この曲の演奏時間はふつう60分〜65分くらいだろうか
しかしこのチェリビダッケ/ミュンヘンフィルの演奏時間は79分

チェリビダッケ独特の1つ1つの音をしっかりと演奏するスタイルで
テンポはおそいのだけれど不思議な説得力があるから冗長ではない。

円高のせいもあるのか
12枚組の全集が¥3000前後で入手できる。

もちろん単品でも入手可能

第1楽章はそれほど遅いわけではなく
23分くらいだから
カラヤンのEMI盤と比べてもそんなに差がない

第2楽章は悲壮感を感じるほどではなく
想いをこめて森の中を歩いている感じ

第3楽章も狩りのスケルツォらしい演奏

そして1番問題のある第4楽章が見事で
最後のクレッシェンドはまさに圧巻
なぜ演奏終了後の拍手が収録されていないのだろう

どうやら演奏時間が79分もあるので
拍手を収録しようとするとCDの収録限界(80分?)
をこえてしまうからじゃないかと思う。
実際たいていの演奏なら1枚で収まる7番や9番が
2枚組になってることから間違いない

3番から9番まで全部聴いてみたけど
この4番がいちばんいいように思う
古今の名演奏のなかにきっと入るはず
ついで6番と8番
7番と9番はさすがにやりすぎか
3番は意外にふつうの演奏でした。